装飾とは
機能主義の時代と呼ばれている昨今ではあるけれど、決してデザインや装飾がなくなっていないというのは誰でもわかっていること。
装飾とは何か?実は恥ずかしいことながらあまりこのことに関して考えたことがなかったので、自分でもよく分からないのです。
分からないということが分かった今、知りたくなっています。
コルビジュエは近代の巨匠として有名ですが、彼は装飾を批判していますが、装飾自体を批判しているわけではありませんね。
船は浮かぶ為の形をして抵抗なく前へ進むためのデザインをしている
飛行機は飛ぶための形をしていてそれは人を魅了するほどかっこいい。
なぜ建築だけがこんなに表面的な装飾に覆われなければならないのか?という事を唱えただけで、装飾自体に嫌悪を感じていたのではないと思う。
僕は建築を始めた頃から装飾というものにほとんど興味がなかった。そして今まで、装飾というものを考えずに建築をしてきた。
それはなんとなく恥ずかしい事のようにも思えるし、今気づいた事がとてもよいことのような気もする。
建築は機能とともに存在しなければいけないものだから、機能を追及するのは当然であるけれども、車や船や飛行機のように明快な機能が存在しない分、建築のデザインや装飾のあり方にもまだ可能性を感じる。
建築デザインは遅れている。それは建築自体に潜在能力があるからだと思う。
今の自分に装飾がなんなのかよく分からない。なぜ装飾がそこについているんだろうと考えてしまう。
装飾を無視してきたから、装飾について考える時間を自分でつくっていきたいと思う。