フレームの考え方
図面にはフレームがあります。
図面の名称・会社名・責任者・担当者・日付・番号・ページ等を書くスペース。
印刷や青焼きをするのが前提であるために、そのフレームは印刷可能範囲より少し内側にある。
基本的にこの考え方はコンピューター上のソフトに共通していて、フレームを形成している。
絵画でも昔からフレーム(額)の中に絵画を入れて飾るのが一般的である。
しかしだ。
現代アートの多くは額なんてものに入っていないものが多い。入っていてもそれはスチール製で細身のプロポーションのものが多い。
駅や街に貼ってあるポースターにも額なんてものは存在しない。
リーフレットだって、パンフレットだってフレームなんて存在しない。
ただ建築図面はいまだにフレームがある。そしてそのフレームはこれからも続くかもしれない。
そしてある程度上の年齢の人達はフレームを無意識に考えているのではないだろうか?
フレームの無いものにもフレームの分だけスペースを空けている。
そしてそれを標準として考える。
たいした事ではないけれど、そうやって見るとなんとなく理解出来る気がする。
フレームがあるとダサいと思う世代と、フレームが無いとなんとなく違和感を感じる世代。
好き嫌いの世界だからしょうがないけれど、どうしてそういう違いが生まれるかを探ってみるのは面白い。