偽物?本物?
「これ本物?」
中国旅行の最終日のこと。
ガイドにデパートのような雰囲気の店に連れていかれた。
特別に高そうな彫刻や置物に出迎えられ、観光客の為の売り場なのだろうと一目で分かる。
学生なのでそんなものは誰も買わない。しかしそれでもツアーの一部に入っているので一応見て回る。
ふと重厚なガラスケースの中をのぞくとRorexの文字が見えた。
頭の中で日本円に換算する。
えぇ6万円!!
安い。。。中国の物価は日本と比べて5〜10倍程度安いと言われている。
その安さに一瞬びっくりした。
「これ本物?」
と聞いてみると返ってきた答えは
「スーパーコピー」
「・・・・・・・」
なんだスーパーコピーって???安いと思ったがとんでもない、バカ高い偽者じゃないか。。
それだけ根性を入れて本物に似せたのだろう。それがこんなガラスケースの中に入っている。
まんまとだまされた。
騙されたのはしょうがないにしてもそこまでして偽者を造るという感性に驚いてしまった。
これだけの技術が進歩した時代に偽物を本物っぽく作るのはたいしたことではないのかもしれない。
偽物は本物より安くないと意味がない。だからどっかがやっぱり違うはずなんだよね。
この年齢になってだんだんといい物悪い物、本物、偽物、おいしいもの、まずいもの、が分かってくるようになってきた。
いいものはやはりいい。そう感じれる人間に少なくともなれるようになりたい。
それが高いものでも安いものでも自分の目で確かめて良い悪いを判断出来る人間になりたいものですね。