takatomboのひとりごと(子育てパパの日記)

男性の子育てってなんだ?どこまでが子育て?毎日の気づきをブログに書きます。

日本福祉事情

d5flection2005-08-25

建築にとってバリアフリーを考えていない建築はもはや建築として認めてくれない。バリアフリー。。日本の今の現状はどうなっているのだろう?

今日池袋で待ち合わせをし、車椅子生活をしている高校2年生の子と東京タワーへ行く事に。。多少雨が降っているけれども、そんな事は気にしない。。

車椅子がいかに不便であるか。それは電車に乗る瞬間から感じられた。切符を買い改札へ行くと駅員が一人ついてくれる。まず車椅子用のトイレがあるところまで行く。介助の手を借りないと自分ですることが出来ない。

その後エレベーターの所まで長い距離がありそのエレベーターを降り電車のホームへ。。

簡単に書いているけれども普通の人の4倍ぐらいの時間がかかっている。それはまず人が多すぎて車椅子が思うように前へ進めない事やエレベータが何処にあるか探さならないし、その距離が結構ある。道を歩く時は危険がいっぱいだ。車はもちろん、歩く人に常に注意を払わなければならないし、道は平らではない。しかも今日は雨だ。

東京タワーの下まで行くのに池袋から約2時間。こうやって車椅子の人と一緒に行動すると世の中がこんなに使いにくいのかと思うほどであった。

東京タワーの展望レストラン。。眺めをよくするためか段差がありもちろん車椅子でそこに入る事が出来なかった。

帰りのバスはさらに最悪な事にバスがノンステップバスではなかったので持ち上げてバスに乗せなければいけない。。電動式の車椅子は60kgという重さ。100kg以上のものを持ち上げなければならない。そうすると自然と人数が足りなく近くに居る乗客に頼まなくてはならない。

東京がこんな状態では日本の福祉と言うのはまだまだなんだなってそう思った。
実際大学や参考書で勉強した内容など何も役にはたたない。ボクは建築を学んでいるけれどもこんなに東京の街が車椅子にとって危ない場所とははっきり言って気づかなかった。
都市のあり方を考える時重要なのは全ての人に使いやすい街である必要があると言う事を忘れてはいけない。建築学会もいろいろな取り組みをしているけれど大事なのは実際に体験して感じる事が一番勉強になるのだと言う事をまた改めて感じた。


一年前の日記(パリへ2日目)