本質
(土門拳は)ものの形や動きだけでなく色ばかり見て「良い」と思った時に起きる錯覚だと言っている。色を抜き去っても被写体に十分かちがあるか。 。。。。。朝日新聞「天声人語」(平成20年9月11日より)
本質の見極めは難しい。色の付いた現実にいったん色を抜き出す作業や組み立てらたり、作られたものをいったん頭の中で解体する作業。なかなか多くの経験がいる。
いつもものを判断する時に欠かしてはならない考え方。デザインや本質のよさを判断する重要な基準。
週末に渋谷に行くと本当に多くの人がブランド物を身に着けている。目を向けなくてもたくさん目に入ってくる。そのものをいったん色を抜き取り、刺繍を解き、表面の加工過程を巻き戻していく。
そうやって見てみると高級ブランドと呼ばれているブランドのバックや洋服は実によく出来ていると思う。
本来ブランドを形成している一番のポテンシャルは表層にあるものなのだろうけれど、それを超えたところにもブランドの意地とプライドが見えてくる。
そこまで売れるにはわけがあるのだろうけれど、最近新宿、銀座辺りで見るアジア系観光客のブランド物衝動買いを見てるとそれとは程遠い感性でブランド店を支えている力が見えなんだかなって思う。
まあ俺がなんと言おうと俺には高すぎて買えないので縁のない話です。
我社の技術で作られるなかなか売れない高級コンクリート、誰か衝動買いしてくれないかなぁ