あなたが考えている事のほとんどは周りの環境がつくりだしている事が
1945年。
日本戦後復興。
一人でも多くの人に住宅を与えたい。何万人も住める場所をつくるためにはどうすればいいのだろうか?
そんな事を誰もが考えていた時代があった。その時代に必要なのは多くの人に最低限の暮らしを約束する事。
そんな中に標準化の住宅をつくる必要が出てきた。標準化住宅をつくるために標準化住宅のプロトタイプをつくらなければならない
一個でも、集合しても、誰が使っても通用する住宅。そこで生まれたのはnLDKという発想。
どんな家に住みたいですか?
今頭の中に思い描いている住宅にはnLDKであてはまる人が居ると思う。
せっかく一生に一度の大きな買い物なのならば、戦後復興のために作られたプロトタイプの中で考える必要はないと思うけれど、それでも生まれたときからの環境からきっと逃れる事が出来ないのかもしれない。
例えば北欧ではこのような質問をしたら個室に必ずトイレと水回りがあるプランを想像するそうだ。東南アジアの人に質問すれば大きな部屋の端にトイレがありそうだし、ダンボールの家の中で育った子どもは大きくなってどんな家に住みたいか?と聞かれたらきっとダンボールで出来た大きな家を思い描くかも知れない
環境は怖いよね。集合住宅を見ながらそんな事を考えていました。