takatomboのひとりごと(子育てパパの日記)

男性の子育てってなんだ?どこまでが子育て?毎日の気づきをブログに書きます。

異邦人

異邦人 (新潮文庫)カミュの「異邦人」を読み終わった。

いい本ではないけれど気に入った。考えさせられる本であるし、主人公の人物の心の動きがリアルで冷めた感じがとてもよかった。

人は芝居をして生きている。

芝居をしていない人間はこの世界では異邦人と扱われる。

確かにそうだし、僕の周りの社会にここで言う異邦人はいない。近い人間は居るかも知れないけれどその人もまた芝居をする。

この主人公は嘘をつくことを拒否し、自分の思うがままを口にし、思う行動をしてきた。

言い訳なんかそこにはいらないのかもしれない。。

誰の内側にもある異邦人の心。


それを社会の中で純粋に演技無しで挑んだ主人公を見ていて人事のように思えなかったし、もし自分が異邦人となる事を許され、勇気があるのならば彼と同じような行動をしたかもしれない。

今年読んだ本の中で一番深く読んでいて考えさせられる本であったと思う。