時代を逆流する

時代を逆流する人

ザ・藤森照信 (エクスナレッジムック―X-Knowledge HOME特別編集No.7)

新建築の雑誌の中の藤森照信の作品を見れば誰だって「あれ」っと思うだろう。

他の作品の似たようなテイストをあざ笑うかのように突然現れる。

それは故意にしかも確信犯的に作品を通して訴えかけている。

遺伝子を残すか？記憶に残すか？

文章の中で20世紀建築史への本質的貢献はグロピウス、ミース、コルビジュエ、ライト、ガウディだけれども一般人気から言うとそのま逆。

藤森作品は一般の大衆の心をつかむ事に成功した。

建築界で取り上げられしかもこれだけの作品にモダニストから大きな批判が集まらない理由として一つは彼が日本を代表する建築史家だからであるように思う。

モダニスト達は自分よりモダニズムを知り尽くしている相手にモダニズムを語ったところで自滅するだけだからだ。

原始的インターナショナルを目指す藤森照信が海外で仕事をするようになったとき、その影響力は世界を駆け巡ることになるように思う。

ＮＹあたりに土を盛り上げたような高層ビルが出来る日がそう遠くないような気がしてなりません。